40歳からの転職。そして突然、パニック障害になった

福祉系の大学を卒業してすぐ、私は介護の仕事を始めました。

それから16年間、同じ職場で介護職として働いてきました。

長く働いてきた職場を離れることには迷いもありましたが、40歳という年齢を一つの区切りとして、転職を考えるようになりました。

「40歳からでも、新しい環境で働いてみたい」

そんな気持ちがあったのだと思います。

年齢だけが理由ではありません。

これまでとは違う職場で働いたら、自分の働き方や仕事に対する考え方も変わるのではないか。

そんな興味もありました。

40歳からの転職。不安とは裏腹に、仕事は順調だった

40歳で転職した新しい職場では、人間関係にも恵まれました。

仕事も思っていたより早く覚えることができました。

介護職として16年間働いてきた経験もあったので、新しい環境にも少しずつ慣れていくことができました。

もちろん覚えることはたくさんありましたが、

「転職してよかったかもしれない」

そう思えるようになっていました。

夜勤もありました。

最初は緊張しましたが、やがて一人で夜勤を任されるようになりました。

そして、夜勤の独り立ちをしてから半年ほど経った頃。

突然、それまで経験したことのない出来事が起こりました。

夜勤に行く前、突然の強い不安に襲われた

その日は夜勤の日でした。

いつものように夜勤に向かおうとしていたのですが、突然、不安な気持ちが強くなってきました。

頭の中に、

「夜勤に行ったら、朝までそこから出られない」

「閉じ込められてしまう」

そんな考えが浮かんできたのです。

今まで夜勤をしてきたのだから、もちろんそんなことが起こるわけではありません。

頭では分かっています。

それなのに、どんどん不安が強くなっていきました。

胸が苦しくなり、じっとしていられなくなりました。

「どうしよう」

そう思いながら、いてもたってもいられない状態になりました。

これが、私にとって初めてのパニック発作でした。

その日は夜勤を休ませてもらった

結局、その日は夜勤を休ませてもらいました。

突然のことで、自分でも何が起こったのかよく分かりませんでした。

そして何より申し訳なかったのが、突然夜勤を代わってくれた人のことです。

急なお願いだったにもかかわらず、自分の代わりに夜勤に入ってくれた。

本当に申し訳ない気持ちでした。

「次はちゃんと行かなければ」

そう思っていました。

ところが、その後も夜勤の日になると、同じような不安が出てくるようになりました。

一度だけではありませんでした。

夜勤を考えるだけで不安になる。

また発作が起きたらどうしよう。

そう考えるようになり、次第に夜勤に行くことが難しくなっていきました。

夜勤だけではなく、普段の生活まで苦しくなった

しばらくすると、不安は夜勤の日だけのものではなくなりました。

夜、寝ようとすると、

「明日はちゃんと起きられるだろうか」

「寝不足になったら、仕事をちゃんとできないかもしれない」

「明日の仕事は大丈夫だろうか」

そんなことを考えるようになりました。

眠ろうとすればするほど、仕事のことが頭に浮かんできます。

眠れない。

眠れないことが不安になる。

そして、さらに眠れなくなる。

そんな状態が続きました。

家にいるのに、なかなか気持ちが休まりません。

本来なら仕事が終われば安心できるはずなのに、翌日の仕事のことを考えてしまう。

少しずつ、自分の生活そのものが不安に包まれていくような感覚でした。

職場の看護師に相談した

このままではいけないと思い、職場の看護師に相談しました。

話を聞いてもらい、

「一度、心療内科を受診してみたら?」

と勧めてもらいました。

自分でも受診したほうがいいと思っていました。

でも、そこで新たな問題がありました。

心療内科を探してみても、なかなか予約が取れなかったのです。

「病院に行きたいのに、予約が取れない」

そんな状況でした。

そこで知ったオンライン診療

どうすればいいのか分からず、インターネットでいろいろ調べました。

そこで知ったのがオンライン診療でした。

スマートフォンなどを使って、自宅から診察を受けられる。

私の場合は、夜間でも診察を受けることができ、薬も処方してもらうことができました。

もちろん、オンライン診療がすべての人に合うとは限りません。

症状によっては対面での診察が必要になる場合もあります。

それでも私にとっては、

「受診したいけれど、病院の予約が取れない」

という状況から一歩進むきっかけになりました。

今も夜勤はできていない。でも、仕事は続けられている

現在も私は夜勤をしていません。

以前のように夜勤ができるようになったわけではありません。

でも、定期的に診察を受け、処方された薬を服用することで、パニック症状は以前より落ち着いています。

そして、仕事も続けることができています。

パニック障害になった当時は、

「このまま仕事ができなくなるんじゃないか」

そんな不安もありました。

でも、働き方を変えたり、医療機関に相談したりしながら、今も介護の仕事を続けています。

同じように悩んでいる人へ

パニック障害になって感じたのは、症状そのものだけではなく、

「この先どうなるんだろう」

という不安も大きいということでした。

仕事を続けられるのか。

また発作が起きたらどうしよう。

病院に行ったほうがいいのか。

でも、どこに相談すればいいのか分からない。

そんなふうに悩んでいる人もいると思います。

私自身、心療内科を受診したいと思っても、すぐに予約が取れませんでした。

そんなときに知ったのがオンライン診療でした。

私にとっては、受診するための一つの選択肢になりました。

だからこそ、今、何か悩みを抱えている人にも、

「こういう方法もあるんだ」

と知ってもらえたらと思っています。

一人で抱え込まず、医療機関などに相談する。

そして、自分に合った方法を探していく。

私もまだパニック障害と付き合っている途中です。

それでも、以前より落ち着いて働けるようになりました。

この経験が、同じように悩んでいる誰かの「相談してみよう」と思うきっかけになれば嬉しいです。

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